step
4激音化(げきおんか)
激音は、強く息を出して発音する「ㅎ」「ㅋ」「ㅌ」「ㅍ」「ㅊ」の5つがあります。
激音化を知る前に、激音の発音をおさらい。
和田アキ子さんの歌い方を真似して息を前に出してください。
하 (ha)ハッ
카(kha)カッ
타(tha)タッ
파(pha)パッ
차(cha)チャッ
息を前に強く出す感覚です。口の前に手のひらを当てて出した息が手に当たっていたらOKです。詳しい激音の発音については、反切表ページの3.子音(激音+濃音)を参照ください。
激音化
「ㅎ」が平音と隣合わせになると重なり合って激音にさせることを激音化と言います。
内容1
前のパッチムの音をㅎが吸い取って、激音化させます。
このㅎが前のパッチムの音を吸い取って激音化させるのは、
下記画像にあるㄱ(k),ㅂ(p),ㄷ,ㅅ,ㅈ(t)の音を発するパッチムのみ。
※ㅅ,ㅈはパッチムに来たら(t)の音になります。
ㄱ(k) → ㅋ
例)부탁하다 → 発音[부타카다] :お願いする
ㅂ(p) → ㅍ
例)협회 → 発音[혀푀] :協会
ㄷ,ㅅ(t) → ㅌ
例1)맏형 → 発音[마텽] :一番上の兄
↑ㄷはこれ以外ほとんどないが、
例外で닫히다 → 発音[다치다]がありますが、これは違う音変化が起こっています。【8.口蓋音化】
例2)못하다 → 発音[모타다] :できない
ㅈ(t) → ㅊ
例3)잊히다 → 発音[이치다] :忘れられる
内容2
前のパッチムがㅎの時、後ろの子音に激音をゆだねる。
ㅎが激音をゆだねる音は、この4つの子音。ㅋㄷㅂㅈ(カタパジャ)。
ㄱ(k) → ㅋ
例)어떻게 → 発音[어떠케] :どうやって
ㅂ(p) → ㅍ
※実際の組み合わせ上、直後に ㅂ が来ることはない。
ㄷ(t) →ㅌ
하얗다 → 発音[하야타] :白い
좋다 → 発音[조타] :良い
넣다 → 発音[너타] :入れる
놓다 → 発音[노타] :置く
ㅈ(t) → ㅊ
그렇죠 → 発音[그러쵸] :そうでしょ
ちなみに、
※ ㅇ が来るときは、無音 になる。좋아요[조아요]【6.無音化】で説明します。
※ㅅ が来るときは、濃音 ㅆ になる。좋습니다[조씀니다]【7.濃音化】で説明します。
内容4
パッチムが二重子音の場合には、最初の子音が発音され、後の子音が激音化します。
많다 → 発音[만타]:多い
괜찮다 → 発音[괜찬타]:大丈夫だ
괜찮지 → 発音[괜찬치]:大丈夫でしょ
まとめ
ㅎの前後がㄱㄷㅂㅈ(カタパジャ)だったら、それぞれのパッチムが激音になる。
なぜこのような音変化が起こるか
ㅎは真ん中が好きです。ハングル表もㅎは真ん中にありますよね。
가[ka]の前に、ㅎ[h]パッチムがくると 카[kha ]となるように母音と子音の真ん中に入って激音化させる。そう覚えましょう。
※このブログで記載しているローマ字表記は、日本人にとってわかりやすい表記にするため(口の動きを元にした『覚えやすい反切表』に記載した通り)、2000年7月大韓民国文化観光部制定の「국어의 로마자 표기법(国語のローマ字表記法)」表記とは少し異なります。